関東

【茨城】農村、工業、ニュータウン、そしてコロッケの町へ──関東鉄道竜ヶ崎線(3) #45

馴柴駅(仮)候補地を見る

髙橋肉店からまた1.7km・21分歩いて竜ヶ崎駅まで戻り、今度は竜ヶ崎駅から1.2km・徒歩15分に立地する「龍ケ崎市歴史民俗資料館」を訪れた。約3km、36分ほど歩く羽目になったが、次のコミュニティバス環状外回りルートはやはり30分後(城南中学校入口14:52発→竜ヶ崎駅14:59着…4分停車…15:03発→文化会館15:09着、所要17分)。30分待って17分バスに揺られ、都合47分かけるよりは、36分歩いてしまった方が早く、やはり歩くことにした。コミュニティバスは時間さえ合えば便利なのだが、一度バスの時刻から外れた工程を組んでしまうと、再びバスの動き方に合わせるのは難しい。

▲年季を重ねた土蔵が残る。しかし、活用されているかはわからない

竜ヶ崎駅に戻り、線路に沿って「馴柴なれしば駅(仮)」候補地へ(※前回記事参照)。竜ヶ崎駅脇のショッピングセンター「リブラ」を過ぎると、竜ヶ崎駅からいくばくも離れていないが、周囲は農地で、ところどころに住宅が点在している程度になる。

▲線路のすぐ南側にあるショッピングセンター「リブラ」

竜ヶ崎駅の改札は市街地を向いているため、駅改札口からリブラへは徒歩3~4分となるが、馴柴駅(仮)ができれば徒歩1分になるだろう。ショッピングセンターには広い駐車場もあるため、パークアンドライドにも向いている。

馴柴駅(仮)候補地の陸橋の下は広く幅をとってあり、穿った見方になるが駅設置を予見しているかのよう。これだけ幅があれば、片面ホームにバス乗降場くらいは余裕をもって設置できる。また、流経大(流通経済大学)方面からやってきたバスが、ホームに横付けする形で到着でき、そのまま流経大方面へと出発できる。Uターンレーンをそのまま活用することで、バスもスムーズな進入・進出ができるという、おあつらえ向きの構造をしている。

竜ヶ崎駅から馴柴駅(仮)までは徒歩8分。ここから歴史民俗資料館、文化会館、中央図書館へは徒歩7分。広い歩道が併設されている県道5号をまっすぐ辿るだけなので、アクセスも良くなる。ただ、現状はだだっ広い歩道が農地の真ん中を貫いているのみで、歩いていて楽しい道ではないのも確か。どの施設にも広大な平面駐車場が併設されており、敷地内まで乗り入れるコミュニティバスで行く人はまだいるかもしれない。しかし、現状でも駅徒歩15分と歩けない距離ではあるのだが、竜ヶ崎線で行く人などほぼいないのもまた然りではある。

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「無料でも充実、龍ケ崎市歴史民俗資料館」

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