東北・北海道

【北海道】最後の冬…──JR札沼線(学園都市線)(5) #91

目次

どうやって石狩川を渡る?

留萌本線留萌をスタートし、札沼線に寄り道して札幌を目指すにあたり、↑の行程を組んだ。一見、各駅で待ち時間が少なからず発生し、効率が悪いようにも感じられる。滝川─新十津川で石狩川を渡る北海道中央バスは1時間1〜2本と、北海道にしては頻発している部類であり、ここまでは順調なのだが、列車が1日1往復しか走らない新十津川─浦臼を補完する中央バスが5往復(土休日4往復)しかなく、浦臼からの札沼線も、新十津川よりはだいぶ多いが、それでも1日6往復と少ない。必然的に行程もこれらに合わせざるを得なかった。

▲1日1往復のみの新十津川行き。

新十津川で2時間、浦臼で1時間待ちとなるが、やはり「1日1本しか列車が来ない駅」新十津川駅はぜひ(人がいないうちに)見ておきたかったし、浦臼駅も恐らく最後の訪問となるだろうし、見学する時間とすればよかった。

その他、石狩川を渡るバスとしては、奈井江─浦臼の浦臼町営バス、岩見沢─石狩月形の北海道中央バスがある。札沼線に乗る区間を長く取ろうとすると、やはり浦臼から乗っておきたいもの。しかし、奈井江─浦臼の浦臼町営バスは平日のみ運行な上、奈井江駅での函館本線普通との接続を第一としているために、札沼線との接続が極めて悪い。

▲浦臼町営バスの時刻表。土休日は全便運休となる。ただし札沼線の廃線後は、代替として奈井江駅行きが毎日運行に変わる。

1日6往復なのは札沼線と同じだが、奈井江駅13:00発→浦臼駅13:24着に乗っても、札沼線がわずか3分前の13:21に出てしまっており、次の札沼線は15:56と、2時間半待ちとなる。ならば奈井江駅16:10発→浦臼駅16:34着に乗ってはどうかと思えば、札沼線は15:56発が出た後で、次の17:30発まで1時間待ち。この時間では完全に日没となってしまう。

うまく繋がらないのは、滝川12:36発→奈井江12:54着…奈井江駅13:00発→…の接続を優先しているからであり、しかも奈井江駅の跨線橋は階段しかなく、6分の接続時間は最低限と言える。あちらが立てばこちらが立たずで、致し方ない。岩見沢─石狩月形の中央バスは8往復あり、浦臼町営バスよりはまだ札沼線への接続は良いものの、やはり浦臼─石狩月形の札沼線には乗っておきたく、これも断念。

▲廃線区間唯一の有人駅にして、唯一の交換駅となる石狩月形。ここ止まりも1.5往復あり、運転の要衝となっている。

函館本線でがんばるキハ40

留萌本線から深川へは、10:27に到着。

深川から滝川、新十津川、浦臼と辿ってゆくわけだが、深川10:49発→滝川11:02着の特急カムイに乗っても、接続の北海道中央バス滝新線は11:04発と、僅か2分接続。急いでこれに乗っても新十津川滞在を1時間程度しか確保できず、ましてこの日は札幌泊のため、そこまで急ぐ意味はない。そのため、特急の15分後に来る普通滝川行きを待つこととし、1時間ずつ繰り下げ、乗継に万全を期すことにした。

深川では37分の乗り換え待ち。「守ろう活かそうJR留萌線」といった垂幕や、「みんなで乗ろう!留萌本線!」と題した団体乗車制度のポスターが駅前の商工会議所に掲示されており、留萌本線の利用促進は地元にとっても重要な関心事であるようだ。

駅前であるが「深川駅前」を名乗らず、単に「深川」と名乗るあたりがいかにも鉄道代替バスらしい、深名線のバス停を見物しているうち、30分はあっという間に経過していく。

発車5分前に改札開始のアナウンスが流れ、発車案内にも「改札中」のランプが灯った。それと同時に、待合室に腰掛けていた十数名が腰を上げる。

深川11:04発の普通滝川行き(旭川始発)は721系かと思ったが、やってきたのは何とキハ40形の2両編成。函館本線電化区間にキハ40形の2両編成が走っているとは知らなかった。

函館本線電化区間の普通は岩見沢で系統分離されているが、日中は滝川でも分離されている。岩見沢─滝川は1時間1本が確保されているが、滝川─旭川は日中3時間1本程度しかなく、普通列車の本数では1時間1本の富良野線・宗谷本線、1〜2時間1本の石北本線よりも少ない。旭川にやってくる普通列車の中で、函館本線は最も本数が少ないのである。

これは、函館本線以外の各線が旭川郊外の平坦地に広がる住宅地を結んでいるのに対し、函館本線は旭川郊外と呼べるのが隣の近文くらいしかなく、その次の伊納からはもう神居古潭の峠越えに入ってしまい、殆ど郊外区間を持たないからだ。神居古潭を越えれば、もう深川に入ってしまう。このため、都市間を結ぶ特急列車の需要は高くとも、普通列車の需要が極めて限られているというわけ。

加えて、JR北海道はワンマン運転に対応した電車を持っていない。これは、電化区間がほぼ札幌近郊に限られ、ワンマン運転が必要な電化区間というものが少ないためだ。そして、日中の函館本線普通列車はキハ40形2両のワンマン運転でも輸送力は十分。根室本線富良野口で用いられるキハ40形の出し入れという性格を含め、天下の函館本線にキハ40形の2両編成が堂々と走っている、というわけだ。

深川で10名ほどが降りてきて、20名ほどが乗り込んだ。ボックスシートも1〜2名ずつ座る感じで、2両編成に50名くらいは乗っているだろうか。

盛大にエンジン音を上げて動き出すが、加速は鈍い。それでも駅間が7〜8kmも離れているだけあって、駅間では最高95km/hに近いスピードを出し、キハ40形らしからぬ高速運転を体感できる。とはいえ、この普通は深川→滝川に24分を要し、電車の18分に比べてだいぶ遅い。この普通は旭川を特急の4分後に出ているのに、滝川に着く頃には26分後に出た後続の特急に5分差まで詰められてしまう。キハ40形の性能いっぱいで走っても、旭川→滝川の7駅を逃げ切るのが精一杯なのだ。

妹背牛、江部乙と普通停車駅でも数名ずつ降車があり、少ないとはいえ人の流れがある。しかしながら、この辺りは空知中央バス(北海道中央バスの地域子会社)が路線バスを1時間1本のペースで走らせており、ローカルの利用は専らバスが担っている形。3時間1本しかなく、駅間が7〜8kmも離れていては、普通列車の出る幕は薄い。従って、乗客の多くは旭川か深川から座ったまま動かない。特急料金がかからず、路線バスよりは速いという性格からして、やはり特急停車駅間の利用に集中するのだろう。

11:28、滝川着。上り待避線となる4番線に到着。半数近くは跨線橋を渡り、7番線から10分後、11:38発の普通岩見沢行きへと乗り換えてゆく。残りの半分が、後続の対面の5番線から5分後、11:33に出る特急カムイ20号札幌行きへ乗り継ぎ、もう半分が改札口へ向かうといったところだ。

意外なほど普通列車同士の乗り継ぎが多かったが、滝川を跨ぐ普通列車同士の接続はあまり良くないなか、この旭川10:34発→滝川11:28着/滝川11:38発→岩見沢12:17着/岩見沢12:35発→札幌13:19着のリレーは接続が良い。特急待避も滝川の1回のみであることから、特急を避ける向きがこの列車に集中するのかもしれない。

無人の新十津川駅

滝川からは石狩川を渡り、対岸の新十津川へ向かう北海道中央バス滝新線・新十津川役場行きに乗り換え。滝川駅前を毎時04分発・きっちり1時間1本、札幌からの特急に12分で接続するダイヤが組まれており、札幌─新十津川役場間は1時間17分で結ばれることから、北海道中央バス滝新線は新十津川町にとっての公共交通の柱だ。

札幌方面からの接続を重視する反面、旭川方面からの接続はあまり良くない。旭川X時30分発の特急は02分滝川着のため、少しでも特急が遅れるとアウトと、ギリギリ過ぎる。このため、普通滝川行き11:28着〜新十津川役場行き12:04発まで36分待ちとなり、駅前の再開発ビル「スマイルビル」などを見ながら、バスが来るのをのんびり待つほかなかった。

滝新線は市街北東部に4kmほど離れた「滝の川団地」を始発とし、滝川高・滝川市立病院・滝川市役所(北洋銀行滝川支店)など、滝川駅からやや離れた各所を結びながら滝川駅へやって来て、駅からはほぼ一直線に新十津川へ向かう。滝川市内を結ぶ市内線をそのまま新十津川へ延ばしたような形であり、新十津川町は滝川市の郊外住宅地としての性格が強いことから、滝川駅を跨ぐ利用も多い。これを示すように、滝川駅前12:04発は滝川駅前から6名を乗せたが、既に車内には4名が乗っていた。

12:04、滝川駅前発。乗客10名で滝川駅前を出発した。駅前通りを暫く真っ直ぐ進み、国道451号「滝新バイパス」にぶつかった所で右折、後はひたすらバイパスを飛ばしてゆく。石狩川橋の手前「啓南団地」で1名を降ろした以外、残り8名は新十津川町へ向かう。札沼線が渡れなかった、雄大な石狩川を立派なバイパスで悠々と跨ぎ、整然と区画された住宅地の中をバスは走ってゆく。住宅地の停留所で何名かを降ろし、役場敷地内の終点「新十津川役場」へ12:17着、4名が降りた。

もう30分後には浦臼駅行きが来るのだが、せっかく新十津川に来たのに滞在30分で切り上げるには惜しく、更に2時間後の浦臼駅行きを待つことにした。

雪が結構降っていたので、とりあえず役場の建物内で情報収集。役場の建物は古く、節電が徹底されていることもあって薄暗かったが、隣に新庁舎を建設中だった。役場の新築ができるくらいの余裕はあるということであり、滝川のベッドタウンかつ穀倉地帯として、新十津川町は堅実に歩んでいるようす。減少傾向にはあるが、新十津川町の人口は「母村」奈良県吉野郡十津川村(人口3,100名)の倍、6,500名を数える。

新十津川駅は、新十津川町役場や空知中央病院などが集まる市街中心部にあり、北海道にしては珍しく、徒歩で廻ることができる。

役場から歩いて3分ほどの新十津川駅を訪れたが、新十津川10:00発、始発にして最終、1日1本限りの石狩当別行きが出て行った後の駅は(当たり前だが)無人であり、駅を見物する観光客も全くいなかった。

小さいながらもきちんと手入れが行き届いた駅舎には、5月の廃線を待つばかりの札沼線を贈る言葉が満ちていた。

新十津川駅は1面1線で、ホームの反対側は鉄道防雪林となっている。石狩沼田まで伸びていた当時は2番線だったのだろうが、雪に埋もれていて全くわからない。廃止から50年近くが経ち、自然に還っているのかもしれない。

ホームから200mほど先まで線路が伸びており、車止めもそこに設置されている。雪深く埋もれていたが、車止めはなんとか頭を覗かせていた。もっと近寄りたかったが、膝の下まで深雪に埋もれてしまい、断念。

新十津川駅を出て、最初の踏切を見物。先程渡った「滝新橋」へまっすぐ繋がる幹線道路であり、新十津川市街地の南端であるため、車の交通量は少なくない。

そうしたこともあって、1日1往復=2回しか閉まらないのに、踏切警報機は警告灯が片側4灯ずつ設置された、立派なものだった。最終列車は10時に出てしまっているが、行き交う車は律儀にも一旦止まっていく。

滝新橋の通りを歩いていくと、新十津川駅から15分ほどで、国道275号(石狩当別から新十津川まで札沼線に並行し石狩沼田方面へ向かう)と滝新バイパスの交差点(『滝新橋東詰』とでも呼びたくなる立地)に面した「セイコーマート新十津川店」に着く。町役場向かいにはファミリーマートがあるが、セイコーマートはこうした幹線道路沿いに立地していることが多い。

クルマで来店する前提なのでイートインはなく、ホットシェフも無い店鋪ではあるが、ドライブインとして機能している様子が窺えた。ホットシェフがあれば簡易レストランとして使えるのだが、新十津川ではそんな需要があまりないのだろう。新十津川町内にはもう一軒「セイコーマート新十津川中央店」があるが、そちらにもホットシェフはない。

滝新橋東詰のあたりにはバス停はなく、市街側へ4分ほど歩いたところに「青葉」停留所がある。「新十津川役場」からは「新十津川農高前」「菊水町」を経た3つ先で、新十津川市街と呼べるのはここまで。朝上り札幌駅前行き・夕下り新十津川役場行きの1往復が走る「高速しんとつかわ号」も停車するが、新十津川町内で高速しんとつかわ号が停車するのは「新十津川役場」とこの「青葉」だけなので、主要バス停のひとつなのだろう。

青葉バス停に着いたあたりで空模様が怪しくなり、牡丹雪が降ってきた。あっという間に吹雪になり、手が凍える。ほんの少し先のセイコーマートが見えなくなり、視界まで悪くなってきた。定刻をいささか過ぎても、浦臼駅行きのバスは現れず、余計心配になってくる…。

吹雪の中、3分遅れではあったが、中央バスはしっかりとやって来てくれた。整理券を取り、座席に落ち着くと、暖房がじんわりと効いてくる。コートにまとわりついた牡丹雪も、暖房の前ではすぐに溶け、そして乾いてしまう。生き返る心地とは、まさにこのこと…

14:31(3分遅れ)、青葉発。乗客はやはり5名ほどだった。農地のただなかのバス停は通過するばかりで、定刻に戻ってくる。札沼線下徳富駅が近い「花月市街」や、鶴沼駅が近い「鶴沼市街」で乗客を降ろしていき、浦臼市街地の手前「ひばり団地入口」で最後の一人を降ろすと、残り3停留所は貸切になってしまった。浦臼町役場などを横目に国道を右折すると、ラストコース。14:53、浦臼駅着。

札沼線キハ40に乗る僅かな乗客

札沼線列車の姿はなく、次の普通石狩当別行きは15:34着→15:56発と、出発まで1時間待ち。乗ってきた中央バスは折り返し滝川駅前行きとなり、15:00に出て行った。浦臼駅からの乗客はなし。一本前の札沼線は12:44着→13:21発であり、この列車は13:15発の中央バス滝川駅前行きが受けていることから、15:00発は札沼線の接続を受けない。

浦臼駅舎は浦臼町歯科診療所との合築…というか歯科診療所に駅待合室が同居しているような形態で、基本的には無人駅のため、駅舎を通らずともホームには出られる。

待合室に「札沼線グッズあります 田中電気商会」と張り紙があった。電気屋さんで札沼線グッズ?と思ったが、このまま待合室に座っていても仕方がないので、訪ねてみた。

店構えは電気工事店そのもので、雪国らしく家庭用除雪機なども取り扱っているようだが、「札沼線グッズ」を扱っているようには見えない。恐る恐る入ってみると、駅名標のマグネットやサボを模したキーホルダーなどが、レジの横に置かれていた。なるほど。

店の中には、ご主人と奥さんの二人がいた。マグネットを品定めしていると、「これ、札沼線のファンクラブみたいな人たちが、たまに置いていってくれるんですけどね、私どもはあんまりよくわからなくてね」と、奥さんが笑う。「たま〜に札沼線乗りますけども、札幌の方から来ると、どんどん人が居なくなっていってね、もう、気の毒なくらいね…」と言うのは、偽らざる札沼線の姿なのだろう。

30分ほどをお店の中で過ごさせていただいた。「じゃあ、そろそろ列車の時間なので、失礼しますね」「ええ、ありがとうございました。私どもの店にグッズを置いているからこそ、こうして遠方からもお客さんが来てくれるわけですからね、札沼線には感謝ですね」

15:34、定刻通り、石狩当別発普通浦臼行きがやってきた。排雪運転に対応した、札沼線オリジナルの2両しかない、ハイパワーのキハ40形400番台。一般の車両と違い、扉が萌黄色に塗られているのが外見の相違点だ。

浦臼行きで浦臼駅に降り立った乗客はおらず、扉は開いたがすぐに閉まった。すると運転士さんが乗務員室から降り、「集治監沢踏切」と書かれたスイッチを操作し、新十津川側の踏切が開いた。過走に備えて踏切が閉まるのを、運転士さんの直接操作で開けるというわけだ。

「扉が開くのは発車10分前ですので、すみませんがもう少々待合室でお待ちください」とのこと。

乗客は自分の他に2名。地元客1名、旅行者1名といったところ。15:56、浦臼発。

途中駅では乗車なしかと思っていたら、浦臼から2つ目の晩生内で1名乗車。秘境駅として名高い豊ヶ岡でも1名鉄道ファンが乗車と、全く動きがないわけではなかった。

16:22着→16:29発と7分停車となる石狩月形では、2名下車・4名乗車。

途中駅の動きとしてはその後は全くなく、始発札幌行き電車に接続する北海道医療大学まで、動きはなかった。

16:57、北海道医療大学着。北海道医療大学駅は2面2線だが、浦臼方面に通じているのは1番線のみ。キハ40形は1駅先の石狩当別まで向かうため、電車が先発ということはなく、1番線からそのまま出発。

浦臼方面の気動車がある場合でも、札幌方面の電車が石狩当別折り返しとなるのではなく、あくまで通学生の利便性を優先し、電車を北海道医療大学始発としているようだ。

北海道医療大学駅の改札からは、ちょうど下校時刻ということもあってか、学生がどんどんKitacaをタッチし、ホームへ向かう。

行き止まりの2番線に721系6両編成が止まっており、学生たちは転換クロスシートの向きを変えてゆき、先程までのローカルムードはどこへやら。

完全に都市鉄道の姿になり、通学生の中に紛れた僕を乗せた721系は、札幌へと踏み出していった。17:06、北海道医療大学発。

北海道医療大学から45分ほどで札幌に着く。札幌に着く頃には、6両編成がほぼ満員となった。3ドアを全て開放し、怒涛のように人が降りてゆく。流れが収まったドアには、今度は乗る人がどんどん吸い込まれてゆく…。

***

いまの札沼線が消え去ったところで、道民の生活に与える影響は極めて限られるだろう。既に新十津川─滝川、石狩月形─岩見沢は中央バスで強く結ばれており、浦臼─奈井江の浦臼町営バスも平日のみ運行から毎日運行に変更される。

札沼線ほど、一つの路線で環境が激変する路線は非常に珍しい。大都市のターミナル駅を出発し、郊外までは6両編成の電車が20分間隔で行き交う、複線電化の通勤通学路線。ニュータウンを過ぎると電化区間は続くものの単線となり、そして1日7.5往復の非電化ローカル線に至る。月形までは7.5往復あるがここで段がついて6往復に減り、浦臼からは僅か1往復となり、終着の新十津川へ。

その新十津川に人がいないわけでは全くなく、沿線からひと気を感じられるのは、札沼線廃線区間の特徴かもしれない。いくら札幌に通じているとはいえ、石狩川対岸から特急電車に乗れば半分の時間で着いてしまうとあらば、のんびりトコトコと走る札沼線は見向きもされず、ひっそりと役目を終えてゆく。

札沼線専用に開発された、ハイパワーのキハ40形401・402の活躍もあとわずか。彼らが終着駅へ辿り着くその日まで、無事であることを祈念しよう。

(おわり)