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西唐津駅へ
12:19、呼子発。昭和バス呼子線唐津大手口バスセンター・宝当桟橋行き。
呼子の町は食事の時間を含めても2時間で十分廻れる程度で、市街地が漁港の周囲に凝縮されているため、歩き疲れないちょうどいい範囲で散策が楽しめた。
ただ、有名料理店や道の駅といった施設は少々離れた国道沿いに点在しているし、朝市通りにも捕鯨の旧家「中尾家住宅」が公開されているなど、観光スポットが他にも無いわけではない。もっと居ようと思えば居られたが、そろそろ福岡に戻らねば福岡を歩く時間が無くなってしまうので、少々駆け足だが切り上げることにした。
呼子からの乗客は行きと同じ15人ほど。平日の昼間でもこれだけ乗っているのは、地方の一般バス路線にしてはよく乗っている部類だ。唐津大手口まで30分と、長すぎず短すぎずな距離であることもプラスだろう。
ただ運賃は750円(西唐津駅前までなら700円)と、決して高くはないが安くもない、地方の一般路線バスとしては標準的な部類であるが、日常的に払うには少々値段が嵩む。「このバスは自治体からの補助金で運営されています」といった旨の放送まで流れており、幹線とはいえ安閑としていられない状況であることも透けて見える。
行きと同じく東松浦半島の尾根を越え、今度はゆっくりと海に近づいていくと、やがて西唐津の市街地へと入ってゆく。
12:44、西唐津駅前着。
ここで筑肥線に乗り換え、福岡方面を目指す。
(つづく)
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