九州・沖縄

【沖縄】快走!那覇-コザ急行バス──琉球バス交通【23急行】具志川線 #79

沖縄本島のバスといえば、「遅い」「遅れる」「複雑」といった、マイナスイメージがどうしてもつきまとう。そこで沖縄県が本腰を入れて取り組んでいるのが、バス路線網の大胆な改革。その中でも目玉となるのが、那覇─コザ間を最速54分で結ぶ「急行バス」の運転である。

期待を背負う那覇-コザ急行バス

急行バスについては過去記事(下記URL参照)でも触れているが、実際に乗るのは今回が初めて。

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ご覧のように、急行は停車停留所を絞り込んでおり、特に那覇市内最後の上之屋うえのやから第二城間ぐすくままでは9停留所連続通過という飛ばしっぷり。沖縄市街でも連続停車になるのは中の町なかのまち胡屋ごやのみで、中心部の嘉間良かまら安慶田あげだも通過である。中でも【23急行】具志川線はコザから先も全区間急行運転であり、コザから各停となる【331】【777】に比べても速さが際立っている。

ただ、本数は【23急行】【331】【777】の3系統合わせて12往復(各4往復)と多くなく、平均1時間1本ペース。時間帯も午後以降に偏っており、主に夕方~夜間の帰宅の足のサービスアップとしての側面が強いように見受けられる。特に朝9時までに那覇へ到着するものは泡瀬営業所6:05→コザ6:21→那覇バスターミナル7:24着の1本のみで、通勤・通学のピーク時は外した設定となっている。

これは、沖縄本島の背骨たる国道58号が慢性的な渋滞となっており、左側1車線をバス専用道路にするのが精いっぱいで、急行運転を行う余裕がないという事情もあるだろう。バスが実質的に1車線しか使えないのであれば、すべて各停としても同じことである。

また、1本ごとの所要時間のずれも大きく、最も早い【331】那覇20:00発・【777】那覇21:00発はコザまで55分で結ぶものの、最も遅い【777】那覇17:36発は1時間11分と、16分もの開きがある。道路渋滞を織り込んだ設定と思うが、同じ急行と思って乗り込んでも、16分もの時間差があるのは注意しておかなければならない。もっとも、急行が遅い時間帯は軒並み各停も遅いのであり、どのみち急行に乗った方が早いに決まっているのだが。

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新装!那覇バスターミナル

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