九州・沖縄

【沖縄】快走!那覇-コザ急行バス──琉球バス交通【23急行】具志川線 #79

新装!那覇バスターミナル

8/13(火)13:30頃、新装なった那覇バスターミナルに降り立った。目指す先は、【23急行】具志川線、具志川バスターミナル行き。那覇バスターミナル13:50発→コザ14:46発→具志川バスターミナル15:07着であり、那覇―コザは56分と、最速の55分に1分及ばないが、それでも最速の部類であることに変わりはない。10分後、14:00発の【23】具志川線・具志川バスターミナル行きであればコザ15:10着と、14分余計にかかってしまう。

長らく工事中であった那覇バスターミナルは2018年10月にオープンし、沖縄県立図書館や那覇OPAオーパ(イオン系ファッションビル)などと合築になった。ゆいレール旭橋駅とは屋根付きのデッキで結ばれ、那覇空港に行かないバスと空港間の橋渡し役となっている。なお、周辺地区も含めた再開発地区は「カフーナ旭橋」と呼ばれ、那覇東急REIホテルなどが入るオフィス棟ともデッキで結ばれており、街区内の異動利便性は極めて高い。

新装なったバスターミナルは那覇OPA・県立図書館が入る「カフーナ旭橋A街区」の1階に収まる形となった。ターミナル内に乗車7か所(1~7番のりば)・降車7か所(A~Gおりば)に加え、ターミナル外の国道330号の歩道に面して乗降兼用の8~11番のりばが設けられており、これは空港始発などがバスターミナルを途中経由する際に使われる。都合、のりば11、おりば7の18か所が確保され、道路上で全てを捌いていた工事中のカオス感は全くなくなった。

また、バス待合所もファミリーマートと一体の冷房完備のものが整備されたため、暑いなかバスを待つ必要がなくなった上、バス待ちの間に買い物や食事もでき、時間を有効に利用できるようになった。

もちろんOPA・県立図書館と直結なので、ファミリーマートでは飽き足らないショッピングも可能。まるで、エキナカならぬ”タミナカ”である。

ターミナル内のファミマで沖縄名物・ポーク玉子おにぎりを買い、昼食に食べながら待った。冷房が効いた待合室であれば、バス待ちも苦にならない。

ただ、多系統少本数で複雑を極める那覇の路線バス網が再編されたわけではないため、問題の根本がバスターミナルのオープンで解決されたわけではない。

発着場所にしても、例えば那覇―コザ間で全く同じ経路となる【23急行】【331】【777】の急行バス各線が、【23急行】は4番のりば、【331】【777】は5番のりばというように、似たようなバスが違うのりばから出発したり、逆に一つののりばから全く違う路線が出ることもしばしば。

特にひどいのが沖縄コンベンションセンター(宜野湾ぎのわん市)への路線。その性格上、遠来の訪問客も多く利用する路線であるにも関わらず、30分程度で着くものもあれば60分以上かかるものまであるなど、多系統が存在するために、実に輻輳した状況になっている。

  • 【32】コンベンションセンター線(沖縄バス:所要40分:1~2本/h:那覇バスターミナル―コンベンションセンター前―真志喜ましき駐車場)
  • 【99】天久あめく新都心線(琉球バス交通:所要50分:1~2本/h:那覇空港―那覇バスターミナルーおもろまち三丁目―コンベンションセンター前―宜野湾出張所)
  • その他:【26】宜野湾ぎのわん空港線(琉球バス交通:所要35~55分:1日3本:那覇空港―那覇バスターミナル―(サンエーパルコシティ前)―コンベンションセンター前―宜野湾出張所)ほか
▲コンベンションセンターへのアクセスを担う琉球バス交通【99】天久新都心線。遠回り経路となるため沖縄バス【32】コンベンションセンター線より時間がかかる(那覇空港)

せめてもの施策として、時刻表がディスプレイに表示されるようになったり、経路検索の端末が設けられるなど、ソフト面が強化されてはいる。

しかし、この問題は旧バスターミナル時代から変わっていないのは、残念なところだ。バスターミナルの新装を機に、途中まで同じ経路を走るバスをまとめるとか、途中までをパターンダイヤ化するとか、せめて発車するのりばをまとめるとか、そのくらいの変化はあるのではないかと思っていたが…。

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基幹系統【23】具志川線

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