九州・沖縄

【沖縄】日本最南端・豊原バス停から始まるバスの旅――西表島交通バス #70

最南端・豊原から出発

大原港到着時から小雨がパラついていて、あまり散策向きの天気ではなかったこともあり、早々に浜からバス停へ戻った。

豊原バス停はとても1日4本しかバスが出ないとは思えないほど、りっぱな屋根とベンチが備えられた本格的なもの。壁があるので風が吹き抜けることもなく、さすが雨風が多い環境ならではと思う。必要以上に立派なのではないかとも思うが、簡素なものを造ったところで、今度は台風に吹き飛ばされてしまうのだろう。ここが沖縄である以上、台風との闘いはつきものである。

出発5分前くらいに、さっき降りたバスが再び転回場へと向かっていくと、13:40の出発時間ぴったりにやって来た。やっぱりさっきの強面のオッチャンである。「どちらまで?」「白浜まで」「あいよ」といったやり取りを済ませ、フリーパスを一応見せると、ニヤリとした笑みが返ってきた。「さっき買ったのわかってんだから見せなくてもいいよそんなの」とでも言いたげな表情。この運ちゃん、なかなかに自由だ。

13:40、豊原発。終点・白浜には15:23着であり、乗車時間:1時間43分。なかなか長距離のバス旅だ。

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西表東部をめぐる

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