九州・沖縄

【沖縄】んみゃーち宮古!宮古空港エアポートバスの将来──宮古協栄バス【5】新里宮国線 #59

帰りのバスで

宮古20:00発→東京/羽田22:40のJTA22便に乗るべく、公設市場前から三たび【5】新里宮国線・宮国行きに揺られた。すると、またも【4】与那覇嘉手苅線で出会ったアンマー、もとい乗務員さんであった。一回の滞在で三度も当たるとさすがに顔を覚えられたようで、「あら、またお会いしましたね!」と声をかけられた。「空港入口まで」と告げると、「このバス空港に寄らないんですよね、すみませんね」と謝られてしまった。

ほぼ貸し切りだったこともあって、車中では話に花が咲いた。最近はクルーズ船の寄港が増え、増えたとはいえ島に70台しかない観光バスをかき集める機会が多いこと。賃貸住宅の家賃が異様に高騰し、ホテルの建設ラッシュに乗じたプチバブル景気が島に訪れていること。そうした中でも、他社であってもバス会社同士連携しあうことが多く、乗務員同士の人間関係も深いものであること。聞けば、乗務員さんは伊良部島出身ながら、こうして宮古で職を得ているが、「伊良部出身のバス乗務員なんてみんな知合いですよ、いいことも悪いことも筒抜けです」と笑う。

島に育ち、島に生きるバス乗務員さんが、現地のバスネットワークだけでなく、観光客の足も支えている。現状、観光客に便利とは言えないながらも、従来の考え方にはない【9】みやこ下地島空港リゾート線の設定を契機に、観光にも適したものへと変わりつつある。

みやこ下地島空港の開港を契機に、島だけでなくバスも変わっていく。宮古島のバスの挑戦を、これからも応援していきたいと思いつつ、宮古空港から飛び立った。

(宮古島編 おわり)

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