東北・北海道

【福島】芦ノ牧温泉へ、大内宿へ…日本の原風景を求めて──会津鉄道会津線 #66

日帰りでも満足!芦ノ牧温泉大川荘

さて、芦ノ牧温泉といえば、もちろん温泉である。芦ノ牧温泉にはいくつか旅館があるが、そこまで大きな温泉場ではないため、公衆浴場などの施設はなく、旅館の浴場への日帰り入浴がその代わりになる。今回は、阿賀川に面して段々になっている露天湯が売りの「大川荘」を訪れることにした。

▲渓谷を眺めるロケーションが印象的

大川荘の日帰り入浴は大人1,500円。芦ノ牧温泉駅からは随時送迎してくれるため、芦ノ牧温泉駅に着いた段階で電話しておけば大丈夫。今回は、食事とAT-301号の見学終わったくらいのタイミングを希望したため、12:30ごろに来てもらうようにお願いしておいた。

▲重層的で立派なロビーに驚く

大川荘のハイエースに揺られること5分、立派な大川荘のエントランスへ。フロントで1,500円を支払い、帰りの送迎車の時間を以来。今回は夕刻までに会津若松へ向かいたかったため、滞在時間を12:45から約2時間と定め、芦ノ牧温泉15:10発普通会津若松行きに間に合うよう、14:45発でお願いした。フロントの方には快く応じてもらい、これで一安心。

芦ノ牧温泉の湯は傷によく効くと言われ、無色透明ながらまるで化粧水のようなてろてろのお湯が印象的。際立った個性的なものではないが、何度でも入りたくなる、飽きのこないお湯といったところ。実際、僕も芦ノ牧温泉は二度目だったが、やはり今回も大川荘を選んだ。

そして会津といえば、会津中央乳業の「べこの乳」。言わずもがな「べこ」とは、会津名物赤べこにも代表されるように、牛のことである。湯上がりに飲むべこの乳の、なんとまあ甘露なこと。これだから、温泉旅はやめられないのだ。

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「湯野上温泉駅から大内宿へ」

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